昨日は、渋谷区の防災力についての代表質問全文を掲載いたしましたが、
関心の高さから、いつもよりも多くの方に読んでいただけたようです。
どうも、ありがとうございます。
では今日は、放射線量調査に関する区の対応についてを掲載いたします。
【下嶋みちおからの代表質問発言】
本区においては、東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所事故により、放射線が子どもの健康に及ぼす影響への区民の不安解消と区民の健康維持への対応のため、他自治体に先駆けて放射線量の測定を行いました。
その結果、6月中に行われた小中学校や保育園等の土壌やプールの水、野菜を中心とする給食サンプルの放射線量の測定結果につきましては、いずれも年間被曝量に換算した数値は、国際放射線防護委員会が平常時の目安として定める1ミリシーベルト未満でした。
これら放射線量の測定については、本来、東京電力や国が対応すべき広域的な課題であると考えます。
東京電力、国が具体的な対応を示せなかったなか、地域住民に最も身近な基礎自治体である本区の迅速できめ細やかな対応はマスコミで取り上げられるなど、大いに評価をするものであります。
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そこで区長にお訊きいたします。
足立区のように、23区の中では区独自に放射線量の暫定基準を設けたうえで、小学校等の砂の入替えや使用の中止等の除染対応を行っております。
国の基準も定まらないなか、確固たる裏付がないままに自治体で暫定基準をもうけることは適切ではないと考えるところであります。
本区についても独自基準を設けたり、また除染を必要とする場合があるとすれば大変な事態に立ち入ると想定されますが、その様な場所や対応を行う予定はあるのかお尋ねします。
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先日の国民生活センターの報道発表によれば、比較的安価な放射線測定器の性能について、測定器によって数値が高く検出されるなどばらつきもあり、誤差が30%にもなるものもあり、測定値の信頼性について疑義が指摘されております。
渋谷区では一部の議員が独自に区内で線量計を使って測定をし、ブログ等で数値を公表しています。
ただその場、その場で測定し信頼性の薄い数値を公表することに、何の意味があるのでしょうか。
もし数値を公表するのであれば、専門的、疫学的見地からその数値に対する責任ある対応こそが求められるのであって、単に情報を垂れ流す行為は、いたずらに区民を惑わすだけのものではないでしょうか。
今後、区では東京都から高性能の線量計を貸与され、継続的に空間線量の調査を行い、測定結果を区のホームページに公表するとしております。
この貸与される高性能の線量計の信頼性はどの程度のものなのでしょうか、また区民の安全、安心のため、特に子供を持つ保護者の更なる不安解消のため、今後区としての中・長期的な計画をお示し下さい。
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【渋谷区長からの答弁概要】
●質問1.渋谷区の独自基準を設けたり、除染を行う予定はあるか?
答弁: 根拠もなく独自に基準値を変えることは、区民の不安をあおり、風評被害を生じる。国の基準を踏まえ、対応をしていく。
●質問2.都から貸与される線量計の信頼性と、区民の不安解消のための中・長期的な計画を伺う。
答弁:貸与予定の機器はガンマ線を測定する信頼性の高い機器。学校等の給食食材の汚染状況等を把握するため、今年度は定期的サンプリング調査を実施したい。
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ここまで読んでくださって、ありがとうございます。
今日はここまでにいたします。
ご質問やご意見などございましたら、遠慮なく、下嶋みちおまでお寄せください。
次回は、来週、児童虐待についてを掲載する予定です。