渋谷区議会第三回定例会にて代表質問させていただいた、質問内容を全文掲載しています。
今日は最後の質問で、教育についてです。
【下嶋みちおからの代表質問発言】
文部科学省は、次代を担う子どもたちが、これからの社会において必要となる「生きる力」を身に付けるため、新しい学習指導要領を定めました。
小学校では平成23年4月から、中学校では平成24年4月から、すべての教科等で新しい学習指導要領による教育がはじまります。
新しい学習指導要領は、子どもたちの現状をふまえ、「生きる力」を育むという理念のもと、基礎的な知識や技能をしっかりと身に付けさせる。知識、技能を活用し、自ら考え、判断し、表現する力を育む。さらに学習に取り組む意欲を養う。 これからの教育は、「ゆとり」でも、「詰め込み」でもなく、知・徳・体のバランスのとれた力のことです。この新しい学習指導要領の下での教育が小学校でスタートし、半年が経ちました。
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そこで教育長にお尋ねします。
新学習指導要領では、主要教科の授業時間が増え、従来の学習指導要領では難しいとして削除されていた学習内容も復活しました。
しかし、「ゆとり教育」の影響で、家庭学習を行わない子どもが増えている中、授業時間が増加して、学習内容が追加されるとなると、現在、小・中学校で進行しつつあると言われている学力の二極化に拍車がかかる可能性も懸念されていますが、その対処法も踏まえて、教育長のお考えをお聞かせ下さい。
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また、渋谷区立小学校では、子供たち一人一人に、基礎・基本の学習内容を確実に定着させ、学習習慣づくりによる基礎学力アップを目指す「土曜・放課後学習クラブ」(まなび~)を実施しています。
教育内容が増え、各学校は十分な授業時間数をどうやって確保するか苦慮しています。
これを踏まえての対応として、東京都内の公立小・中学校の約3割が、月1回以上「土曜日授業」を実施していることが、東京都教育委員会の調査でわかりました。
公立学校は現在、原則として完全学校週5日制となっていますが、今後、授業時間数の確保を背景に、土曜日授業を実施する学校が増えることが予想されます。
「まなびー」と「土曜日授業」との整合性をどうとるお考えか、教育長のご所見をお聞かせ下さい。
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さらに、小学校5年生と6年生の2学年で、週1回(年35授業時数)の英語授業が必修になりました。
小学校では、英語は教科ではないのでテストなどによる評価は行わず、音声を中心としたあいさつや買い物、子供の遊びなどの身近なコミュニケーション能力を養う場を設定することが重視されております。
新たに小学校での英語授業での半年間の評価と中学校と、英語教育に対する連携について、教育長にお尋ねいたします。
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【教育長からの答弁】
●質問1.新学習指導要領では、学力の二極化も懸念されるが所見を。
答弁: きめ細かな指導等を通して確かな学力の育成に努める。
●質問2.「土曜・放課後学習クラブ」と土曜日授業との整合性を。
答弁: 双方を上手に活用し学力の向上につなげている。
●質問3.小学校での英語授業の評価と、中学校との連携について教育長に伺う。
答弁: 国際理解とコミュニケーション能力の素地を養っており、成果を生かし、小学校と中学校の円滑な接続を図る。
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代表質問はこれでおしまいです。
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。
次回は、代表質問を終えての所感を掲載させていただきますので、お楽しみにお待ちください。
ありがとうございます!